IC-R6通信ケーブル工作

 

実際の手順

※自作は無線機・PCを壊すリスクを孕むという事を十分認識した上で、結果に自己で責任を負えるなら実施しても良い

  1. ステレオミニ延長ケーブル(プラグ・ソケット)ケーブルを半分に切断
  2. 被覆を剥いて心線の極性を確かめる
  3. USBシリアル基板にコンデンサ(RXDーGND)に半田付け
  4. USBシリアル基板に抵抗(+5V-RXD)に半田付け
  5. USBシリアル基板にダイオード(RXD-TXD)に半田付け
  6. USBシリアル基板にケーブルを半田付け

完成

作業

1、ステレオミニ延長ケーブル(プラグ・ソケット)ケーブルを半分に切断

2、被覆を剥いて心線の極性を確かめる

赤・白・黒

赤はプラグの真ん中(CI-V信号)

白はプラグの先(Speaker)

黒はプラグの根本(GND)

ソケットも一緒だから、ソケット側の白を切断(接続しない)

プラグとソケットの

黒と黒をねじり合わせ(GND)

プラグの白とソケットの赤をねじり合わせ(Spearker)

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3、USBシリアル基板にコンデンサ(RXDーGND)に半田付け

基板に穴が開いていて、そのまま刺して半田付け

4、USBシリアル基板に抵抗(+5V-RXD)に半田付け

+5Vの穴に抵抗を半田付け、抵抗を寝かせてRXDに半田付け

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5、USBシリアル基板にダイオード(RXD-TXD)に半田付け

TXDに半田付けしてから、もう一方の足を曲げてRXDへ半田付け

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6、USBシリアル基板にケーブルを半田付け

黒(GND)と赤(RXD)を半田付け

白・赤(Speaker)は半田で双方を接続するだけでOK

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動作チェックの前に

USBシリアル基板の+5VとGNDの間の抵抗値を調べる

ここで0L(抵抗値無限大)、これでショートの可能性は無い

動作チェック

PCのUSBにUSBシリアル基板を接続

青いLEDが眩しい

ショートは無さそう

IC-R6にプラグを接続

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アプリケーションで動作を確認

LT-R6はJavaがインストールされていないと動作しないのでパス

RCCIV200で動作チェック

RCCIV.exeをDクリックして

Receiver Settingの 

COM:COM3

Address:7E(IC-R6のデフォルト設定値)

BoundRate:19200(デフォルト)

WindowsでCOMの確認方法

Windows10の場合の話、画面左下の

f:id:devmakot:20180713200608p:plainを右クリックして

f:id:devmakot:20180713200629p:plainの設定をクリック

f:id:devmakot:20180713200714p:plain

バイスをクリックすると、未だ認識していない

f:id:devmakot:20180713200813p:plain

認識中

f:id:devmakot:20180713201003p:plain

認識されると表示が変わる

f:id:devmakot:20180713201011p:plain

ポート番号の確認

Win旗+Eでエクスプローラー起動

f:id:devmakot:20180713201400p:plainPCを右クリック

f:id:devmakot:20180713201428p:plain管理をクリック

コンピュータの管理ウィンドウでデバイスマネージャーをクリックして

ポート(COMとLPT)をクリックするとポート番号を確認出来る

今はCOM3 

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動作チェックの続き

CONNECTを押下して接続しても無反応

他の何かキーを押しても無反応(アプリがフリーズしている風に見える)

USBシリアルをUSBから抜くとアプリのコントロールが出来る

何か失敗したらしい

動作不良のトラブルシュート

CI-V Control 0 というソフトを拝借

www.fbnews.jp

アプリを起動させ

COM:COM3

IDはデフォルトの86から7Eに

f:id:devmakot:20180713202909p:plainCOM1:86

 f:id:devmakot:20180713202943p:plainCOM3:7E

説明によると、周波数設定コマンドは05

433.000MHzに設定するのは

05 00 00 00 33 04(各2桁数値の後にはスペースが必要)

コマンド送出しても無線機に反応は無し

常識的に考えて

Windowsに認識されている(COM3)だからUSBケーブルは問題無し

USBケーブルには電力ケーブル(電気が通電するだけのケーブル)と通信ケーブル(電力も通信も出来る)の2通りがある

・USBシリアルの電源LEDが煌々と青く光って眩しい

USBシリアルは大丈夫っぽい

・ステレオミニプラグと各接続ポイントの導通チェック済み

黒(GND)と赤(CI-V)がUSBシリアル基板のGNDとRXDに繋がっているのも確認済み

ダイオードの向きの確認

テスターで導通チェックして確認済み

ここまで来れば、どう考えてもコンデンサしか考えられない

コンデンサは図面上では100pF、取り付けたのは100000pF

大きなコンデンサを取り付けてしまったから動作不良を起こしていると想定

コンデンサを取り外してみる

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青い部品、ニッパーを間に入れてコンデンサを切り取ると下の様に 

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再び動作チェック

今度はちゃんと無線機が反応する!!!

IC-R6の周波数が変わった!!!

コンデンサは外しちゃう、若しくは100pFを探してつけるべきという事が解った

総括

コンデンサは不要(後で困ったら取り付ける)

コンデンサはRXD-GNDの間に取り付けるもので、コンデンサ容量を大きくし過ぎて通信不良になっていた(つまりバイパスコンデンサではなかった)

バイパスコンデンサと誤って認識した為、104を選択するに至った

今回はコンデンサの容量だけは注意しないと同じ轍を踏む

 

devmakot.hateblo.jp

 

ちゃんと動いて良かった

無線機も、PCも壊れなくて良かった(自作のリスク) 

総額800円弱、3千円位浮いた(のは大した事じゃない)

これでPCのシリアル通信に関しての知識とトラブル経験を得たのがとても大きい

今後PCでシリアル通信を行う時は今回の方法が常に使えそう